弥生時代のムラ景観を再現

(2015年11月20日)


日高遺跡公園が一部開園に

 高崎市は、関越自動車道の工事で昭和52年(1977)に発見された国指定史跡・日高遺跡を史跡公園として整備しており、このほどJR線の北側部分が開園となった。
 日高遺跡は、関越自動車道とJR線にはさまれた日高町地内にあり、浅間山の噴火によって積もった軽石の下に水田や集落など2世紀から3世紀頃の弥生時代後期のムラの様子が良好な状態で残されていた。 東日本では静岡県登呂遺跡以来、群馬県内では初の水田跡の発見となった。大変に貴重な歴史資産であり、最初に発見された場所は、関越自動車道建設の際に埋め戻さず、高架にして保存されている。
 発見当時は、水田の畔跡から人の足跡がみつかったことでも話題になり、その後の調査で、堀で囲まれた「環濠集落(かんごう・しゅうらく)」、円形周溝墓群、当時の米など貴重な発見が相次いだ。
 日高遺跡公園では、当時のムラの景観を再現されている、屋外体験施設、駐車場、トイレなども整備し、弥生時代後期のムラを体感できる公園としておよそ、4ヘクタールが開園になった。
 園内の散策路には説明板が設置され、日高遺跡を学びながら、当時のムラの様子を知ることができる。JR線南側と関越自動車道高架下は、今後の整備予定となっている。

 

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